ほらり

別海町について

北海道といえば、なにを想像しますか?

おいしい食べ物。広いまっすぐな道。どこまでも続く牧草地や、広い空。たくさんの自然動物。過ごしやすい夏。厳しい寒さの冬。さらさらの雪など、あげるときりがないほど北海道はたくさんの素敵なモノで溢れています。

そんな素敵な北海道の中でも、別海(道東)に手付かずの大自然が残され、ここでしか体験できないことや、見ることのできないものがたくさんあります。

皆さんが想像する北海道、想像以上の北海道が、ここ別海にはあります。

厳寒期になると水深の浅い野付湾が凍り、水平線ならぬ「氷平線」が姿を現すのも別海町ならでは。

概要

別海町は、北海道の東部、根室管内の中央部に位置し、総面積は約1320㎢。ひとつの町だけで東京23区を合わせた面積(621㎢)の2倍以上あります。この広い大地の中で、約1万5000人の町民と約12万頭の牛たちが暮らしています。東はオホーツク海に面し、根室市、標津町、中標津町、標茶町、厚岸町、浜中町の6市町と接しています。

自然

北海道らしい大平原が広がる牧歌的な風景が見られる一方、東部には日本最大級の砂嘴(さし)である「野付半島」、南部には「風蓮湖」があり、3市町(根室市・別海町・標津町)にまたがって「野付風蓮道立自然公園」を形成するなど、様々な景観を有し、自然条件に富んでいます。

産業

別海町の基幹産業は「酪農」と「漁業」。別海には、日本一の生乳生産量を誇る乳製品をはじめ、大きくて甘い「野付のホタテ」、明治時代からの伝統漁法で漁をする「北海シマエビ」、かつて徳川幕府に献上していた「西別鮭」など、ブランド価値の高い食材が豊富です。

気候

4月の平均気温は3.5°C、と聞くとまだまだ寒い印象がありますが、長く厳しい冬を越えた後なので、体感的にはポカポカ暖かく感じられて、人も動物も植物も活気付きます。冬の間一面真っ白だった牧草地も一気に新緑に様変わり。ただゴールデンウィーク前後に雪が降ることもあるので注意が必要です。この季節の楽しみは山菜採り。行者ニンニク、コゴミ、ワラビ等々、山歩きで爽やかな空気を感じながら北海道の春の味覚を楽しめます。

8月の平均気温は18°C。30°Cを超える日も数日あります。別海町の夏は北海道の中でも特に涼しいので、避暑地として多くの実業団/学生チームがスポーツ合宿に訪れます。朝晩は気温も下がるので長袖も羽織れるように準備しておくとよいでしょう。休日は短い夏を楽しもうと多くの人がキャンプやバーベキューを楽しみます。6月には『尾岱沼えびまつり』が開催され、名物の『北海シマエビ』を求める多くの人で賑わいます。

10月の平均気温は9.3°C。日が落ちると冷え込みます。重ね着をして、こまめに温度調整ができるようにしましょう。11月に雪が降ることもあります。北海道の秋と言えば「味覚の秋」。秋鮭(イクラ)、サンマ、ジャガイモ等々、知り合いのお裾分けもありがたい季節です。ヤウシュベツ川のカヌーで紅葉を楽しんだり、尾岱沼港で鮭釣りを楽しむのもオススメ。9月には『産業祭』が、10月には『西別川あきあじまつり』が開催され、別海町の秋のグルメを楽しめます。

1月の平均気温は-7.2°C。最低気温が-20°Cを下回る日もあります。車内・屋内は暖かいですが、徒歩や野外活動では万全な防寒対策を。別海町の積雪は北海道の中でも比較的少ない方ですが、暴風雪の際の車の運転はホワイトアウトになることもあり、大変危険です。冬のレジャーはスノートレッキング、温泉、スノーモービル、氷上釣り、狩猟等があり、スキー場は近隣の町にあります。2〜3月には流氷が接岸する年もあります。

アクセス

最寄りの空港は根室中標津空港になります。

別海町に移住してきた女性に聞いたおすすめスポット

新酪農村展望台

どの市町村にも「〇〇市町村〇景」というものがありますが、わがまち別海町も例にもれず「別海十景」があります。この十景はどこも風光明媚なのですが、その中でも在住歴の浅い私のおすすめスポットは『新酪農村展望台』です。

この場所は市街地から15分ほどの所にあります。ちょっと看板が小さすぎてわかりにくいのが難点ですが、ずーっとまっすぐな道に突如として鉄塔らしきもの。それが新酪農村展望台です。

なにがあるわけでもなく、牧草地の中に鉄でできた展望台があるだけの、本当になんてことない場所ですが、そこがいいんです。

ここでまず目を引くのは、おもしろい顔出しパネルです。顔出しパネル好きにはたまらない、なんともレトロでおもしろいパネルなので、必ず一枚は写真を撮りましょう。

写真を一通り撮って楽しんだ後は、いざ展望台へ。この展望台は高さが10mあるので、高所恐怖症の方は少々つらいものがあるかもしれません。 高所恐怖症はない私でもちょっと怖かったくらい。

そしていざ上に上がると見えたのは、地平線まで遮るものがなに一つない広い大地。雪の積もっている時期は真っ白な世界、それ以外の時期は牛が放牧されている姿を上から眺めることができます。季節ごとに年4回は訪れたいスポットです。

旧奥行臼駅逓所

次にオススメしたいのが、3年にわたる大規模なリニューアル工事が終了したばかりの「旧奥行臼駅逓所」周辺です。ここは3つの駅が狭い範囲に存在する、北海道でも珍しい場所なんです。3つの駅とは何かといいますと、

① 北海道の駅逓制度のための施設として建てられた、現存している数少ない駅逓の旧奥行臼駅逓所。
② 1989年に廃線となった標津線の駅の一つであった奥行臼駅。
③ 1971年に廃線になった入植軌道の路線で、のちに牛乳の運輸に利用されていた別海村営軌道の駅だった奥行臼停留所。

駅逓所では当時の生活や駅逓の成り立ち、ゆがんだ窓ガラス(明治時代はガラスを均等な厚さに作ることができず、ガラス越しの景色がゆがんで見えるのが特徴)など、とても興味深い歴史を学ぶことができます。

標津線の奥行臼駅跡は、木造の駅舎、詰所と線路が廃止時のまま保存されていて、ただ歩いている姿を撮るだけでも、素敵な思い出の写真を撮れます。

別海村営軌道の奥行臼停留所には、自走客車と機関車、貨車が保存されていて鉄道ファンでなくても、見に行きたい気持ちになることまちがいなしです。

どの時間に訪れても映える写真を撮ることができる場所ですが、私のイチオシの時間帯は夕方!タイムスリップしたような、ノスタルジックな素敵な写真が撮れますよ。

別海町はおいしいものがたくさん。

別海町はおいしいものがたくさんありますが、中でも酪農と漁業の町を食べて実感できる「新・ご当地 グルメグランプリ北海道」で3年連続グランプリを獲得し、殿堂入りを果たした「別海ジャンボホタテバーガー」をご紹介します。

このバーガーは別海町内で水揚げされた大きなホタテを春巻きにしたものを、おいしい町のパン屋さんで作られたバンズに挟み、ソース3種類(3種類もソースがいるか?と思いますよね?いるんです!3種類大事)とマリネなどを挟んで作ります。ちなみに別海町内全店舗でテイクアウトができないので、実際にお店に足を運ばないと食べられない、まさに「ご当地グルメ」です。

そしてこのバーガーには別海町で作られた牛乳がジョッキでついてきます。 まさに酪農と漁業の町ならではのセットです。別海の牛乳は濃いにも関わらずあっさりしていて飲みやすいので、500mlくらいグイグイいけると思 います。ぐいぐい牛乳を飲みながら食べる別海ジャンボホタテバーガー。ぜひご賞味あれ。

別海ジャンボホタテバーガー
別海産の鮭(こちらでは「アキアジ」とも言います)
野付産のホタテ
0153-75-2111